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【モンテッソーリ教育】私が子ども達にモンテッソーリ園を選んだ理由

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モンテッソーリ教育って聞かれたことはありますか?

最近では、棋士の藤井聡太さんも幼少期にモンテッソーリ教育を受けていたという情報もありご存知の方も多いかもしれません。

あまり馴染みがなければお受験的な教育熱心なやつ?と思われる方もいらっしゃるかもしれせんが知れば知るほどちょっと違います。

 

我が家には現在小学生と幼稚園児の2人の子どもがいるのですが、2人とも1歳代からモンテッソーリ教育を取り入れたプレ幼稚園に通い、その後3歳からモンテッソーリ教育を軸とした教育方針の幼稚園に入園しました。

 

我が家は小学校受験を考えているわけでもなく、特段教育熱心な家庭と言うわけでもありませんが、なぜモンテッソーリ園をわざわざ選んで通わせたかについてご紹介できればと思います。

 

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モンテッソーリ教育とは

 子どもの大人には理解できないこだわりや行動などは、子どもの成長過程における身体や心の変化に関係しているということをイタリアの医師であり教育者であるマリア・モンテッソーリが100年以上前に発見し、それを理解した上で環境を整えてあげて子どもの自立を促すというモンテッソーリ教育を考案しました。

モンテッソーリ教育はもともとは障がい児への治療教育法として考えられたそうです。

なのでどちらかというと英才教育というよりは療育に近いのかもしれないなと思うようなところもあります。

 

モンテッソーリ教育では、大人は子どもが自ら伸びようとしているのをちょっとだけ手伝います。

例えば子どもが使いやすいように小さなコップやポットを用意して自分でお茶を入れやすい環境を整えたり、お茶をこぼしたときには自分で掃除をしやすいように子どもの手にあう小さな雑巾などの掃除道具を用意したります。

大人は、どのようにすれば良いかを言葉を使わず子どもに見えるように正確にゆっくりやってみせます。子どもの尊厳を尊重してわかりやすくやってみせることが大切です。

 

モンテッソーリ教育は、決して詰め込み型の早期教育ではなく、あくまでも子どもが主体で大人は環境を整えてやり方を丁寧に教えてあげるという教育方法です。

やらせるのではなく、発達段階に応じた子どもがやりたいと思う魅力的な環境を整え子どもに自発的にやらせていくのがモンテッソーリ教育の特徴です。

 

モンテッソーリ教育では、0歳〜6歳まではさまざまな敏感期があると考えます。

秩序の敏感期、感覚の敏感期、運動の敏感期、言語の敏感期、数の敏感期など成長段階に応じた敏感期があります。

それぞれの敏感期に応じて子どもにとって魅力的な環境を整えて自主的に子どもが活動し能力を獲得できるよう教育をしていきます。

 

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モンテッソーリ園はどんなところ?

モンテッソーリ園では、登園してまず子どもたちは自分で選んだ「お仕事」に取り組みます。お仕事は例えばシール貼りだったり、縫いさしだったり、はさみだったり、子ども達の発達段階にあった好きなお仕事を自分で選んで取り組みます。

モンテッソーリ教育ではお仕事をする道具を教具と呼ぶのですが、教室には色々な教具が用意してあり、初めて使うときには先生がやり方を提示します。

好きなお仕事ができるといっても発達段階に応じたお仕事のステップがあり、先生が子どもの発達段階をみてお仕事に誘ってくれます。

大人が自分にわかりやすく提示して教えてくれることで、子どもは尊重されていると感じるそうです。また、自分で選んでお仕事をやり遂げることで集中力と自己肯定感の獲得を期待できます。

 

お仕事中のルールは、他の人の邪魔をしないことと自分で決めて自分でやりたいだけやって自分で片付けること。

他の人がやっている教具を使いたいからといって「〇〇ちゃん変わって」というのはしません。お仕事を自分で選んだら、それを自分の気のすむまでやるというのが基本です。

自分が飽きてすぐ他のお仕事にしたり、お仕事をせず外に遊びに行くのもOK。あくまでも子どもの主体性に任せます。

 

年少さんではシール貼りや国旗の色ぬり。針をと糸を使って紙を縫う、うつし文字や文字のカードをつかったお仕事をよくします。

年中さん年長さんでは刺繍や機織り、足し算引き算掛け算割り算などの数のお仕事などもやっていきます。

 

園によってはモンテッソーリをちょっとだけ取り入れているとか、がっつりやっているとか色々あると思います。私自身は、こちらのホームページのモンテッソーリ実施園リストを参考に園選びをしました。

 

sainou.or.jp

 

私がモンテッソーリ園を子ども達の通わせる園として選んだ理由

モンテッソーリ教育のことを初めて知ったのは、上の子がお腹にいる頃でした。

まだ見ぬ我が子のことを思いながら、この子がよりよい人生を送るには、よりよい教育を親が与えないといけないという使命感にかられ、まずは手始めにいろいろな幼児教育についての情報収集をしていました。

まだお腹の中にいるというのにもう教育ママの気分で、もともと教育学部出身なので子どもが生まれたらこうしたいという理想は山盛りでした。

世の中には色々な幼児教育・早期教育があります。

モンテッソーリ、シュタイナー、七田式、公文式、森のようちえんとかで自然育児もいいよね。赤ちゃんから英語をやらせて〜インターナショナルな感じとかなんて夢を膨らませていました。

 

その後子どもが生まれ、初めての育児でてんやわんや。

夫は毎日残業で深夜帰宅、実家の親は高齢で里帰り出産もできずノーサポートでもう完全にキャパオーバーでした。

我が子がお腹の中にいたときには、自分から生まれてくる子どもなんだから自分の思い通りになるはずと考えていたのですが、子どもは本当に自分の思い通りにならない。よく考えれば違う人間なのであたりまえですが。

 なんども同じことを繰り返したり、やっちゃダメということをやっちゃうし、とにかくいうことを聞かない。

 軽く育児ノイローゼ気味になった私は、置くと泣き喚く子どもを膝の上で寝かしながらなにかこの大変さへの打開策はないか調べ始めました。

そんなときに 再度目にとまったのがモンテッソーリ教育でした。

モンテッソーリ教育では、小さな子がなんども同じことを繰り返したり親がやってはだめということも繰り返す大人にとっては謎な行動も、成長する過程で必要なものだといいます。

それを「敏感期」とよびそこでさまざまなな能力を獲得していくそうです。

子どものわけのわからない行動に名前がつくと「ああ、今はこの敏感期だからこうなのね」というように考えられ、なんとなく子育てが前よりは気持ち楽になったような気がしてきて心が軽くなったものです。

それからモンテッソーリ教育のことが書かれた本などを色々読み勉強するうちに、モンテッソーリ教育に惹かれるようになりました。

 

また、子どもが生まれてからこの子にどのように生きて欲しいか改めて考えてみました。テストで良い点をとる優等生になるよりも、いい大学に入るよりも、まずは

「自立した自己肯定感が高い人間になって欲しい」

これに尽きます。

それを実現できるのがモンテッソーリ教育だと私は考えたので、モンテッソーリ園を探して入園させました。

 

長くなりましたが、そういった経緯でモンテッソーリ園に入園を決めて、長女が卒園し今次女がお世話になっています。

 

モンテッソーリ園を卒園した長女が、どんな感じで小学校生活をおくっているかをまた機会があればご紹介したいと思います。

 

ではまた。